家を買ったはなし。

一戸建て購入顛末記

配信ドラマを見るほどの、気持ちの余裕

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2023年9月。

東京都23区西部に狭小一戸建てを購入。

雑記的、キロク。

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新居に越して2か月以上が過ぎました。

もうすっかり自分の巣という感じ。

 

年末のお休みに娘の部屋に手を入れる予定です。

・壁紙を一部スモーキーピンクにする→セルフで。夫はすでに仕事部屋にコンクリ風壁紙を貼りました

・壁紙のバランスでカーテンを正式決定する→ピンクとしか言わないわが子。果たして。

・窓がお隣と近いので目隠しシートをはる→試しに。

・クローゼットを娘が使いやすいようにする→背丈にあう調整ハンガーラックを買いました

娘が一人でこの部屋で過ごすようになるのはもっと先だと思いますが、

あまり放置しておくと物置と化してしまいますからね…

 

2か月も過ぎてやっと

配信ドラマを見る余裕ができました。

趣味のレジンアクセサリー作りは

まだ手を付ける余裕がありません…。

 

このあとは久々にみた

とある配信ドラマのことをつらつらと吐き出すので

適当に扱ってくださいね…。

 

[賢い医師生活]韓国ドラマ 

シーズン1 2020年、シーズン2 2021年

 

2023年12月、久しぶりに「賢い医師生活」をぶっ通しでみてみた。

放送当時も途中からドはまりし、確か毎週土曜日に更新されるのだが

それを心待ちにしていた記憶。

 

見終わってからもすぐリピートしたが、

今回は日が経って細かい部分を忘れていて

じっくり見られて、やっぱり面白かった。

第一話は正直な話、わかりにくく、このドラマ面白いの?という気になる。

 

この時点でこのドラマがどういう方向性なのかわからないこと

そしてセリフが日常会話という感じで、ドラマっぽい「説明」をしてくれないので

登場人物がいいやつなのか・悪いやつなのか、全く分からない。

 

韓国ドラマということで身構える。

だって韓国ドラマといえば「激情」でしょう。

日本には「喜怒哀楽」という言葉があるが

韓国ではこれに「恨」が加わるという。

恨みとはすなわちそれだけ愛が、情が濃いという事で、

韓国ドラマと日本のドラマの大きな違いはまさにこの

「情の濃度の違い」のように思われる。

 

そういえば、初めて見たときは、

このドラマに限らないけど

車を運転するシーンが出てくるたびに「ここで事故んないよね?」と

心配になったものだ。

その位一時期の韓国ドラマと言えば車の事故。

本当に突然死んでしまったり(そこまで積み上げてきた物語と、見続けた視聴者に謝ってほしいドラマもあった)、

途中からは作る方も考えたのか事故と思っていたら軽傷だったとか

いろんなやり方はあるがとにかく事故で話を急展開させていたと思う。

それに若干辟易していた。

夜勤明けに運転シーンがあるたび、ドキドキした。(今回はそこは安心してみた)

第一話は大病院の理事長が危篤になり、その後継ぎをどうするか、というところから始まる。

ここで出てくる理事長候補のおじいさんや

そのおじいさん派閥の病院長・事務長。

いつかどこかのドラマで「悪役」をやっていたひとたち。

ああ、このドラマは病院経営の派閥争いの話なのか、それはうんざりだな…と思い始める。

 

危篤の理事長の奥様。こちらは有名な大女優。

「悪役」のカラーではないが、演技が巧いだけにどんな役もこなせると思うと

この奥様がわが子に跡目を継がせようと躍起になり理事長候補たちともめる物語なのか、更に不安になる。

 

実はこの「理事長が危篤」の前に全く別のシーンがあった。

 

雨の夜。

大きな、やや古い邸宅の地下室で

深刻ではなさそうだが、言い合いをする男女2人。

恋愛事ではなさそう。

地下室の電気設備が故障し、

たまたまお屋敷に来ていた、電気屋ではないが設備や?が即対応するも

電気の知識が希薄で、雨に濡れたままブレーカーを落とさず

照明を触ってしまい感電、倒れる。

淡々と応急処置をする女と

冷静に救急車を呼ぶ男。

二人は医者。

 

このシーンのおかげというか、

ただの権力争い医療ドラマではないはず…という期待があり、

もう少し見ようとは思う。

 

シーンをもどすと、理事長の奥様のもとに

危篤を聞きつけた子供たちが集合する。

でてきた長男がなんとソン・ドンイル。

応答せよというドラマシリーズでの印象が強すぎて

私の中では「香川照之」とか「竹中直人」とかやや「佐藤二郎」みたいな扱い。ギャグ。

しかも5人兄弟のこの長男を筆頭に4人までも「牧師」「尼」。

牧師の服を着て神妙な顔をするソン・ドンイルをみて思わず笑いそうになり

このドラマ、よくある権力争いドラマではないな、と安心する。

 

このまま見続け、徐々に明らかになっていくことは

どうやらこのドラマに「絵にかいたような悪人」はいない、ということ。

そう、この現実の世界と同じように。

 

ユルジェ病院という3次救急指定の大病院で働く5人の医者を主役に

そこに関わる様々なひとの日常が描かれる。

 

説明臭さがない分、好みが判れる作品だと思うが

私のようにドはまりする人がたくさんいたようで

この年のナンバーワンドラマと言われている。

 

プロデューサー・脚本家について調べれば

なるほどといった作品をてがけている方なんだが、

3度目を見終わって、つくづく、よくこんなすごい企画が実現し成功したな、と感じた。

 

医療ドラマといえば基本的には

・病気を治す医者

が描かれ、そこに要素として

・恋愛

・権力争い

・医療事故

・過去のトラウマ

が描かれるものがほとんど。

・過疎地での医療の実態

・専門医ではなくその回りの医療従事者が患者をすくう

とか、

・いろもの医者(基本形はブラックジャック

とか、

細部はちがっていてもそういうものだと思っていたのだが

「賢い医師生活」はこのタイトル通り医者の生活、

医者だって人間だよ、というドラマで、ひどく新しい。

 

患者の命を救えず自暴自棄になり、

号泣、医者を辞める、なんて極端なシーンがあったりするけど

このドラマはとことん現実的。

人として悲しみ、反省し、次の患者に向かっていく。

それはセリフや派手な号泣ではなく、俳優の演技と演出によって表現される。

 

まじですごい。

 

この企画は医者の生活を描くというコンセプトから始まったのだろうが、

以上のような「現実」なんだけどそれを「ドラマにする」のは

コンセプトに相当な筋が入っていないとだろうし、

脚本家の腕が相当必要だと思う。

 

更にすごいのがここに音楽をいれるという部分で

医者5人は趣味でバンドを始める(正確には学生時代にサークルでやっていた)わけだが

その練習・本番シーンを各話に入れている。

 

わたしも40年余生きてきた同世代として

自分の感性が最もフレッシュだったころ・・20歳とか、に

ひどく心が動いた曲って

特別なわけで。

劇中、その時代の音楽ばかりではないのでしょうが

5人それぞれ、いろんな年齢の時にいろんなことを経験して

そんな音楽に励まされたりして生きてるんだなと

勝手に自分の物語のように思ってしまうんですよね。

 

この俳優たちが

それぞれ楽器を演奏してるんだけど、

なかにはこのオファーで初めて習ったそうで。

 

優れた俳優って不可能を可能にする人たちだと思うんだけど

やっぱりこの人たちもそうなんだな、何でもできるというか

なんでも挑戦するエネルギーがあるんだな…とおもう。

 

ここからは更にどうでもいいんだけど

余計なこととして日本で配薬したらと

どうしても頭によぎることがある。(愚問だけどね…)

 

このまえ「宮沢氷魚」さんの記事の最近の写真をみて

「ジョンウォンじゃん!」

あのすべて包み込むような優しいオーラ。

ただ、若すぎる。

 

私が一番好きなひねくれた感じのジュンワンは

手のきれいな細身体系で

ぱっと見冷たそうな人(冷たそうに見える人、その演技ができるひと)

にしてほしいのだが

何を配役するにも「高橋一生」を入れたい私としては

ここはいっちょ高橋一生に受けてもらおうかなと思う。

腕の血管がすてきだと話題にもなっていたし。

(腕まくりするシーンはないのだが)